アフターコロナはエディブル・シティへ!!

ukishima garden

2020年04月18日 15:58

皆さん♡はいさい!

浮島ガーデン、休業に入ってから約2週間経ちました。
この間、これまでできなかったことの課題解決を日々実行しています。

忙しさを言い訳にできなかったこと、いっぱいあるなぁ〜

例えば援農〜!


<新島ファームでビーツ収穫のお手伝い>

食と農の勉強会〜!


<農の映画を見ての勉強会>

今、フォーカスしているのはコロナが収束してからの世界を、
どうサバイブしていったらいいかということ。

当然ながら厳しい経済状態の到来と、
同時に食糧も厳しくなる可能性がありますね。

すでに中国からの野菜の輸入が減っています。
https://www.agrinews.co.jp/p50452.html

世界の穀物生産地が自国を優先し、輸出制限をはじめています。
https://www.agrinews.co.jp/p50452.html

さらに、このまま世界規模での感染拡大が止まらなければ物流も止まり、
自分の国にあるもので生活しなければならなくなるかもしれません。

食糧自給率37%、食糧輸入大国日本は大丈夫でしょうか?

もしも輸入が止まったら…こんな世界がやってくると農水省は予測しています。

「いちばん身近な食べものの話」農林水産省︎
https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/zikyu_ritu/pdf/tabemono_pamph19.pdf


<「いちばん身近な食べものの話」から>

もし国内生産のみで2135キロカロリーを供給すると・・・ということで、
献立が朝昼晩と組まれています。

朝食 ごはん1膳、焼き芋2本、ぬか漬け
昼食 焼き芋2本、ふかしたジャガイモ1つ、りんご4分の1
夕飯 ごはん1膳、粉ふきいも1個半、焼き魚1切れ

味噌汁は2日に1度、卵は週に1度、
お肉に至っては9日に1度の食事になるそうです!!!

75年前、
戦争を生き抜いた方からすれば、
戦争中はこんなもんじゃなかったよとおっしゃると思いますが、
これはまるで戦時中のような食事ではないですか。。。。
飽食の限りを尽くしてきた私たちにこの食事、我慢できるでしょうか?

もしも輸入が止まったら・・・
今までみたいにパンや麺なんて、たぶんもうめったに食べられなくなるわけで。

そしたらお米を食べればいいじゃない?

でもお米だって、50年続いた減反政策、農家の高齢化、
さらには長く続いた日本人の米離れにより、
生産量は年々減っています。
沖縄県では戦前はまぁまぁいたお米の生産農家は今は激減しています。

お米がないなら、お芋さんを食べればいいじゃない?
今年はさつま芋に病気が出てしまい、不作です。

食糧足りないなら内地から送ってもらえばいいじゃない?
すでにゆうパックのチルドは停止になっています。
ウィルスが蔓延したらどうなっちゃうんだろう?


以前からしつこく書いてますが、
この小さな島で生き抜いてゆくためには、この島で食べ物を生産していないとダメなんですよね。

農業がどれだけ大事かを昔の人は知っていた。
沖縄戦のあと、米軍による土地接収が始まった時、
沖縄の農民たちは土地を取られたら生きていけないと
必死で土地闘争を展開しました。

伊江島のガンジー阿波根昌鴻さんの言葉が胸に響きます。

「土は魔法のようだよ。
同じ土にいろんな種を蒔くといろんな命を育ててくれる。
命を育む土地を、人殺しの練習のためには使わせない。
土地は万年、金は一時。」

年々、耕作放棄地が増えています。
ああもったいない。土があるのにほったらかしだなんて。

ちょっと古い話ですが、キューバ危機の際、キューバは石油を輸入できなくなったため、
ダイナミックに有機農業に転換したという歴史があるのをご存知ですか?
これは国家プロジェクトとして行われ、有機農家が観光農法の農家に有機農法を教え、
有機農家を増やしていった。
同時に個人の家々ではプランターや庭、路地に小さな菜園を作って
町中をエディブルシティに変えていったのです。

サンフランシスコでも面白い取り組みが行われています。
今から10年ほど前、ひとりの男性が空き地を耕し、ゲリラ農園としてはじめた菜園が
地域の人々の食を支え、貧しい人々にタダで有機農産物を分けてあげる
コミュニティ・ガーデンに変貌しています。


<最初はゲリラ農園でしたが、今ではサンフランシスコ市が認める立派な農園に!>


<かつてはゴミ捨て場にされていたという空き地が、今は楽園に!!>

これは「都市を耕す エディブル・シティ」という映画にもなっています♡

アフター・コロナの世界は今までのような経済至上主義社会は
続けていけなくなるのではないでしょうか。
この小さな島・沖縄島は何か有事が起こっても大丈夫なように、
農業に力を入れることが重要です。
今こそ有機農業を本気で取り組む絶好のチャンスなのではないでしょうか?


<オーガニック島やさいボックス ベジんちゅ>

有機無農薬の新鮮な野菜を食べ続けていたら、体は元気になります。
免疫だって上がります。ウィルスは怖くない。

いい農産物を作ってくれる農家さんを、食べて応援しながら
沖縄の食料自給率を上げていきたいです。



2月からはじめた宅配「オーガニック島やさいボックス ベジんちゅ」は
地域支援型農業の考え方を取り入れた農家さん応援プロジェクト。
有機農家さんが増えるよう、これ以上農家さんが離農しないよう、
新規農家さんが売り先に困らないよう、うまく消費者とつないでゆきたい。

さらに、この宅配ボックスの中には、
貧困家庭の子どもたちを新鮮野菜で元気にするべく、
1割分の野菜が那覇市社会福祉協議会を通じて子ども食堂へ寄付されます。
つまり購入者の皆さんは毎回、1割分の野菜を子どもたちへ寄付していることになります。

島やさいボックスがどんどん売れるようになればなるほど、
沖縄がよくなる♡♡♡

島やさいボックスについては「島やさいでつくるハッピーネットワーク」に
https://www.facebook.com/groups/673229983503993/?tn-str=*F
ヴィーガン・レシピや様々な情報が日々更新されていますので、
良ければチェックしてください〜


<これからは野良仕事で生きる力を身につける時代!>

今後は野菜の宅配とともに、
浮島ガーデンのヴィーガン・フードや発酵食品の宅配事業もスタートさせ、
援農、市民農園、阿波根昌鴻さんが夢見た農民学校などなど、
レストランができることをもっともっと深掘りしてゆけたらと、
今、アフター・コロナの準備を着々としています。

20日(月)からお店を開ける予定でしたが、
緊急事態宣言が全国に及んだ今、月曜日からの再開は不可能になりました。
学校は休校、子ども食堂もやっていない。
貧困家庭の子どもたちの食事が心配です。
今、私たちにできることをやりたいと思い、
来週から子どもたちにお弁当を作って配布します。

これについてはまた明日、詳しく書きたいと思います。
皆様から支援をお願いしたいです!!!

支え合う、共生する社会へ
コロナが導いてくれているように思います♡


<コロナのおかげで自然界がきれいになってます>







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